Shutter Monochrom

写真で綴る、日々の小さなこと。

オールド・ライカレンズ

f:id:hasselblad_1972:20131003053151j:plainLeica M9 / Elmar 90mm F4 1st

 

最近オールド・ライカレンズが見直されているようだ。

今回のレンズはエルマー90ミリ、初代だ。

60年くらい前のレンズになる。

 

コーティング無しなのだが、逆光を避け、絞れば良く写る。

 

レンズは基本的に球面をしている。

球面で光が屈折し、一点に集まる訳だが、

レンズの端はプリズムみたいになり一点に集まらない。

色収差が発生する。

 

コンピュータの無い時代の設計は、

基本的に絞り開放から3段くらいは収差が強くソフトフォーカスっぽくなる。

 

しかし、ライカレンズはF8まで絞るとシャープになり、現在でも通用する

写りになる。

 

しかも、階調の豊富さは現代レンズとは比較にならない。

※現行の非球面シリーズは豊富そうな感じ。でも超高いので買えない

 

古いレンズはモノクロに向いている。

それは、日本製のレンズで写したときとは明らかに違い、

ネガに濃厚な陰影が残る。

ペンタックスのライカLマウント、43mmを使ったことがあるが、

あまりの階調の無さにすぐに手放してしまった。

 

じゃぁオールドをそろえればいいじゃんとなるかもしれませんが、

暗いところで絞りを開いたり、

逆光や強い点光源があると、ゴーストが出たりします。

 

モノクロなら気にならないのですが、

カラーだととても気になる。

※本ブログはモノクロですが(笑)

 

やはり、新しめのレンズがいいわけです。

最近のライカレンズブームで値段が上がり、

買えなくて困っている訳です。