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Leica M9 / Elmar-M 50mm F2.8 E39
室蘭
エルマーですが、
渋い色合い、低コンストラスト、深い階調、デジタルモノクロとの相性の良さなど、
なかなか良いレンズです。
唯一の欠点といえるのが、ズミクロンやズミルックスよりほんの少し解像度で劣るくらいでしょうか。
エルマーは3群4枚のレンズ構成で、
多くくりに見るとテッサータイプと呼ばれています。
↓旧エルマーの解説。僕の復刻版E39とは違うらしい。(ぱっとぐぐれなかった)
http://www.sky.sannet.ne.jp/seven-ss/camera/elmar2.8.htm
さて、標準レンズは、
①トリプレットタイプ(レンズ3枚構成) 一番古い形式
②テッサータイプ(レンズ4枚構成)
④対象式(ガウスタイプ)
とあります。
現在の標準レンズは全て④のガウス式です。
http://homepage2.nifty.com/MINOX/phase13.htm
ガウス式はレンズが対象ですので、前側のレンズで出来た収差を
後ろのレンズが逆に収差させ、良好な画像を得るという理屈です。
昔のガウスタイプは開くと大体フレアーがでます。
レンズが大きいので、コーティングが発達していない昔は苦しいのでしょうね。
戦前戦後はゾナーという明るいレンズがありました。
ガウス式が一般になる前はこの形式が明るいレンズの型式でした。
対象型ではないため、近接時に性能が少し低下します。
補正もガウス式ほど出来ていません。
しかし、発生する収差がモノクロでは気持ちいいです。
ガウス式より階調が深い気がします。
バックフォーカスが短いので一眼レフには着かないようです。
コンタックスTシリーズやソニーのRシリーズなどコンパクト機にありますね。
さて、テッサータイプですが
当然対象の形をしていないため、
若干、解像度で劣るのは仕方のない事のような気がします。
色合いと階調が素晴らしいので、しばらく使ってみます。
そのうち、A1プリントしてみます。
レンズうんちくですみません。