人のいない風景 モノクロの撮り方その2
Leica M2 / Elmar-M 50mm F2.8 / ACROS / SPD
自家現像 / 自家プリント
モノクロ、スナップに焦点を当てた、自分の為の写真講座第2回目。
自分を見失った僕が、自分を見つめ直すために行っている講座です。
さて、前回のエントリーで人物を撮る、と書きました。
人を撮る モノクロの撮り方 その1 - Shutter Monochrom
確かに、都会にでてフラフラ歩きながら人物スナップは面白い物があります。
しかし、ここに大きな問題があって、
僕みたいな田舎民は人がいないという現実を受け止めねばなりません。
しかも、地方都市は狭いので、人を撮っても発表しにくい。
仕方ないので人のいない風景を撮ることになります。
ここにジレンマがあります。
僕の好きな作家は、ケルテス、ブレッソン、アーウィット、内田ユキオ。
ドアノーもいい。森山大道や荒木経惟。僕の好きな写真家は皆人物スナップ写真家なんです。
さて、風景と言っても、下記の様に分類されるでしょう。
①本当の人の手が入っていない大自然:アフリカとか、山岳写真
②ある程度、整備が行き届いた自然
③人工の畑や田んぼなど:一般的な風景写真、前田真三はコレ!
⑤都会、建築物
①が人工物ゼロ →②→③→④→⑤自然ゼロ という感じです。
①超大自然
白川義員氏の山岳写真、確かモノクロもあった気がします。最近はみませんね。
少し対象から外れる気がします。
あ、サルガドのアフリカという写真集、美しいアフリカのモノクロ写真があった。
撮れないわけではなさそう。
②ある程度、整備が行き届いた自然
実は全く興味が無いんですが、この定義に入る写真はあまり無いと思います。
誰かいるかな?
普段、我々が「自然」といっているものは全て人工で、人工の美しさを撮る、と前田真三が言っていましたね。
本当に居ないかな? いや、いる、いる。
変態露出狂、アンセル・アダムスだ。
彼の唱えたゾーンシステムは露出の基本として、覚えていても損はない。
(でも出来ないので覚えなくても良いかもしれない)
彼の写真は素敵だが、ちょっと真似できないし、家の側にヨセミテ国立公園は無いし・・・
③人工の畑や田んぼ、山など
前田真三を思い出していただければいいかと思います。
前田真三の定義では風景写真は人工の自然と成ります。
美馬牛小学校の写真が有名ですが、モノクロでも出来そう。
ただ、緻密さが要求されるので、ハッセルとかが要りそう。
ローライ買ったばかりですが・・・
④田舎、自然との共生
入江泰吉の大和路写真は有名ですが、モノクロもあったと記憶していますが
やっぱカラーの方が良いんですよね。
齋藤亮一の「フンザへ」という、地上最後のユートピアの写真集があるのですが、
モノクロの優秀作でとても好きだ。
⑤都会、建築物
コレばかり撮ると建築写真に成りますから、ちょっと違う気もします。
写真集を作るとしたら、何枚か建築写真を入れるという感じでしょうか。
神社や古い建物のカットとかですね。
と言うわけで、風景と言っても、人工物の濃さを見ながら、
③と④と⑤を撮り分けるという感じかな??
③と④と⑤を中心に撮るモノクロ写真家はいるのか?
いるんです。マイケル・ケンナ。
レトロスペクティブ2という写真集を持ってます。
1は知人にあげたんだ。
写真集を見直して見るかな?
確か、北海道の写真集を出版していたはず。
余裕があれば、買いたいところですが、
先月から、モンベルのソロテント、寝袋、エアパッドを買ったのでお金がありませんぜ!