TT-02 セッティングのコツはリアのトラクションを抜くことか?
ラジコンネタですみません。
忘れそうなので防備録として書いておきます。
ランチアデルタを買ったのですが、TT-02という安い4WDシャーシです。
タミヤの場合、シャーシが同じで、ボディが沢山でているためシャーシの名前でモデルを呼称するようです。
さて、このTT-02ですが「曲がらない!」というのが素直な感想です。
曲げると、コーナーの半分くらいから突然ふくらみます。
アンダーステアどころではない。
※アンダーステア:ハンドルの切れ角より曲がらないこと
どうしてかというと、トラクターだからなんですね。
トラクターというか、ジープやジムニーに構造が近いからなんです。
フルタイム4WDではなく、どちらかと言うとパートタイム4WDです。
昔ジムニーに乗っていましたが、舗装路では4WDにするなと説明書に書いてありましたよ。
そう、センターデフが無いんです。ラジコンの4WDって。
車には内輪差という現象があります。
車で曲がると、左右のタイヤの回転数が違ってきます。
回転数差を内輪差といいますが、内輪差があると車は曲がりません。
真っ直ぐ走ろうとします。
そこでデフギアを入れ、内輪差を吸収させます。
4WDの場合、前後でも回転数が変わってきます。
そこで、ドライブシャフトの途中に(たぶん)センターデフというデフギアを入れ、
前後の回転数差を吸収します。
4WDの場合、前後輪のデフと、センターデフが安定した4WDの走りを生み出すのです。
でも、TT-02はセンターデフが無いから曲がらないというか、直進しようとするんです。
タミヤのハイエンドモデル、TRF(タミヤレーシングファクトリー:タミヤのワークスチーム!)の419と言うモデルは、見たところフロントにデフが入っていなさそうです。
ブログを徘徊しても、どちらかと言うとデフの油を堅くしたり、ガム状のもの(デフガム)を入れてわざとデフの効きを悪くしている用です。
車好きの人なら分かると思うのですが、デフの効きを制限するLSDと同じ効果を狙っているんです。
デフって、基本的にパワーロスですからね。
じゃぁどうしたら曲がるのかというと、一つ目は荷重移動。
車は、ブレーキを踏むと車の重心が前に移動し、フロントタイヤのグリップ力が増します。トラクションがかかるとか言います。
フロントにトラクションを掛け、曲がっていきます。コーナーリングの基本です。
多分、上手い人は微妙なアクセルワークが出来るのだと思いますが、僕には無理。
二つ目が、セッティングでわざとリアがコーナーリングを曲がれないようにしてやることです。
リアのグリップ力が抜ければ、結果的にフロントのグリップ力が増し、曲がるはずです。
リヤのセッティングは、フロントに対して下記の様に調整です。
車高は 高く
バネは 柔く
ダンパーオイルは 柔く
タイヤは グリップしない物
WEBで公開されているセッティングシートを見ると、
やはりダンパーオイルは少し柔く(数字が大きいと堅いオイル)、
車高は0.5ミリ程度フロントが低く、のようです。
http://www.tamiya.com/trf/images/tamiyagp_set/2011/zennihon/0731_t11.pdf
ということで、タイヤやダンパーオイルを変えるのはお金がかかるので、
手っ取り早くフロントの車高を落として見ました。
オイルダンパーと取り付け位置を変え、調整用の詰め物を薄い物に。
フロントの車高を下げると、心なしか旋回性能が上がった感じがします。
腕が上がると、スピードが増し、オーバーステア傾向になります。
ブレーキングのテクニックが身につけばオーバーステアが解消される方向に行きます。
走りたいコースのRがきつければ、オーバーステア気味になるはずです。
コースのグリップ力でコーナーリングスピードが変化します。
腕、コース、天候などでコーナーリングが変わるのがラジコン4WDの様です。
セッティングがシビア、とかブログ等でみますが、多分上記のような事なんだと思います。
あまりにシビアなので、FF車で走ったり、ドリフトがはやったり、4WDは早いのですが大変なようです。